先日、弊社クライアントに同行してジェトロ(日本貿易振興機構)さんに行ってきました。
東南アジア、具体的にはマレーシアへの出店を検討しており、ジェトロさんのほうで様々な情報提供のほか、飲食業の海外進出に強い専門家をご紹介いただきました。
その専門家の方はご自身でも海外で飲食店を経営されていたり、飲食店の海外進出のコンサルティングをされている方で、食材の調達方法や輸送方法、マレーシアでの会社設立における注意点など、具体的なアドバイスをいただき大変参考になりました。
その後、こちらもジェトロさん主催の第三回サービス産業海外展開プラットフォームセミナーに参加し、実際に海外進出をされた経営者の方の成功談と失敗談など非常にリアルで貴重なお話を聞かせていただきました。
第1部ではイオン香港の創業、イオンマレーシアの再建に尽力された一般財団法人アジアフードビジネス協会理事長の田中秋人様より、第2部ではヘアカット専門店QBハウスの海外進出に尽力されたキュービーネットホールディングス株式会社の代表取締役北野泰男様より、大変貴重な経験談をお話いただきました。
印象に残ったところを一部ご紹介しますとと、
海外進出はトップ自らが行かなければならない。
現地の従業員に覚悟(それをやりきるまでは日本へ帰らない)や未来を明確に示さなければならない。
外国人従業員については、「相手を知るに徹する」ことが大事で、従業員1人1人について人生曲線でこれまでの人生を発表してもらっていて、中には泣き出す方もいるとのこと。
海外事業での学びとして、以下を挙げられていました。
1.人は集まった理由で去っていく
誰を、何のために集めるのか、組織は上からの組み立て。
2.大は小を兼ねない。すべては価格と価値のバランス
ターゲット、ロケーション(不動産)、人材、局地戦、余力(時間3倍、資金3倍)。
3.始めるよりも難しいのが終わること
悲観的に計画し、楽観的に行動する。ただし、道に迷ったら引き返す。
実際に海外進出を経験され、その中で多くの困難や喜びを経験された方だからこそ言えるお話を聞くことができました。
セミナーの後には懇親会もあり、情報交換の場としてもとても貴重なものでした。
ジェトロさん、セミナー講師の皆様有り難うございました。
執筆者:税理士 藤田賢