毎年外務省から「海外在留邦人数調査統計」という調査結果が公表されており、その中の「海外進出日系企業実態調査」から、海外に進出している日系企業の総数（拠点数）を国別に把握することができます。
平成30年版の調査結果によれば進出先の国の順位は以下の通りです（赤字はASEAN）。
日本企業の拠点数ランキング（上位10か国＋ASEAN）
- 中国
- 米国
- インド
- タイ
- インドネシア
- ベトナム
- ドイツ
- フィリピン
- マレーシア
- シンガポール
： - ミャンマー
： - カンボジア
： - ラオス
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ブルネイ（順位不明）
（なおこの統計の集計対象となった拠点とは、本邦企業が出資し海外に設立した現地法人、あるいは邦人が海外に渡って興した企業現地子会社、本邦企業の海外支店、駐在員事務所及び出張所等、それらの区分が不明なものが含まれています。）
また、毎年の推移は以下の通りです（進出先上位12か国）
過去5年間の進出拠点数増加率のランキングは以下の通りです（上位10か国＋ASEAN）。
拠点数の増加率が大きいということは、ここ数年の間、日本企業にとって進出の盛り上がりを見せている国・地域ということになります。拠点数でいえば順位がトップ10に入らないミャンマー、カンボジアが、増加率でいうとそれぞれ4位、8位にランクされているのが興味深いところです。こういった国では、外資系企業にとってはビジネス環境が整っていないなどの参入障壁が高いことや、国民一人当たりの所得水準が低く日本製品が入り込むマーケットが未開拓であることから、他の国に比べて進出がすすんでおりません。ただ逆に考えると、そのリスクを克服することができれば、先行者利益を得ることができるという魅力もあるといえます。
ASEAN諸国について、都市別の進出先は以下の通りです。
| 国 | 都市 |
| タイ | バンコク都(1,935),チョンブリー県(560),サムットプラカーン県(371),ラヨーン県(276),アユタヤー県(181),パトゥムタニ県(179),チャチューンサオ県(114),プラチンブリー県(70),ナコンラチャシーマー県(35),サラブリー県(34),サムットサコン県(33),ノンタブリ県(18),ソンクラ県(10),ロッブリー県(6),ラーチャブリー県(5),コーンケーン県(4),プーケット県(3),シンブリー県(3),ピサヌローク県(2),ガンペンペット県(1),クラビー県(1),プラチュアップキリカン県(1),スラータニー県(1),ターク県(1),ウドンタニー県(1),ランプーン県(43),チェンマイ県(18),チェンライ県(7) |
| インドネシア | ジャカルタ首都特別州(894),西ジャワ州(662),バンテン州(70),中部ジャワ州(21),ランプン州(2),南スマトラ州(2),ジョグジャカルタ特別州(2),東ジャワ州(151),東カリマンタン州(7),南カリマンタン州(1),北カリマンタン州(1),南スラウェシ州(8),北スラウェシ州(2),西パプア州(2),ゴロンタロ州(1),バリ州(41),西ヌサトゥンガラ州(2),東ヌサトゥンガラ州(2),リアウ諸島州(34),アチェ州(3),北スマトラ州(3) |
| ベトナム | ハノイ市(417),ハイフォン市(84),ダナン市(47),フンイェン省(37),バクニン省(31),ハイズオン省(31),ヴィンフック省(14),ハナム省(13),ホアビン省(5),バクザン省(3),ビンディン省(3),タインホア省(3),ゲアン省(2),クアンナム省(2),ニンビン省(1),クアンガイ省(1),クアンニン省(1),タイビン省(1),タイグエン省(1),トゥアン・ティエン・フエ省(1),ホーチミン市(801),ビンズォン省(137),ドンナイ省(126),ロンアン省(22),バリアーヴンタウ省(14),カインホア省(5),カントー市(3),ラムドン省(3),アンザン省(2),ビントゥアン省(2),タイニン省(1),ティエンザン省(1),ビンロン省(1) |
| フィリピン | マニラ都市圏(641),ラグナ州(240),カビテ州(179),バタンガス州(88),サンバレス州(31),パンパンガ州(25),タルラック州(6),バンゲット州(4),ブラカン州(4),パラワン州(3),アルバイ州(2),バターン州(2),ラウニオン州(1),東ミンドロ州(1),リザール州(1),セブ州(237),西ネグロス州(2),アクラン州(1),南ダバオ州(16),東ミサミス州(4),南コタバト州(4),北アグサン州(3),北スリガオ州(2),南サンボアンガ州(2),ブキドノン州(1),北ラナオ州(1),南スリガオ州(1) |
| マレーシア | セランゴール州(506),クアラルンプール市(249),ジョホール州(148),ヌグリ・スンビラ州(37),マラッカ州(23),パハン州(11),サラワク州(42),サバ州(36),ラブアン連邦直轄区(3),ペナン州(154),ケダ州(42),ペラ州(36),トレンガヌ州(4),クランタン州(2),ペルリス州(2) |
| シンガポール | シンガポール(1,199) |
| ミャンマー | ヤンゴン地域(427),連邦地域(6),マンダレー地域(3),バゴー地域(1),モン州(1) |
| カンボジア | プノンペン(266),シアムリアップ州(11),スバイリン州(9),バンティアイミエンチェイ州(7),プレアシハヌーク州(6),コンポンスプー州(3),バッタンバン州(2),コッコン州(2),コンポンチュナム州(1),カンポット州(1),カンダール州(1) |
| ラオス | ビエンチャン特別市(89),サバナケット県(21),チャンパサック県(15),ボリカムサイ県(2),カムアン県(2),シェンクワン県(2),サラワン県(1),ビエンチャン県(1),サイニャブリ県(1),セコン県(1) |
| ブルネイ | ブルネイ・ムアラ地区(10),ブライト地区(4),トウトン地区(1)
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（以上、外務省の「海外在留邦人数調査統計」を参考に記載）
