はじめての海外進出

はじめての海外進出

市場調査

海外進出に限った話ではありませんが、新しいビジネスを行う場合には、そのビジネス環境に関する情報を事前に入手し、整理・分析したうえで戦略・計画を立てることが欠かせません。海外進出でいえば、候補となる国をいくつか選定することから始める場合も多いようです。その場合には、人口や言語、文化や価値観、人々の教育水準を比較して検討することになると思います。ただしビジネスとして行う場合にはこれだけでは足りず、例えば以下のような専門的な情報を入手することが、リスクを抑え成功を導くためには欠かせません。

(1)消費者に関する情報等(マーケティング)

自社製品・商品・サービスを現地で販売したい場合には、現地に需要はあるのか。価格はどれくらいなのか。競合となる相手はいるのか。

(2)取引先に関する情報等

自社と組む現地のパートナー企業(販売先、仕入先、製造委託先、合弁相手等)はどのように探せばいいのか。信用できる相手なのか。

(3)物流・品質管理に関する情報等

物流網はどのようなものがあるのか。現地製造する場合、製品品質を維持できるような原材料は確保できるのか。どのような流通経路で販売するのか。

(4)許認可等現地の取引規制等に関する情報等

現地で許認可を取る必要はあるのか。必要な場合、どれくらいの期間で取得できるのか。現地に子会社を設立する場合、単独出資は可能なのか。

ただしこれらの情報入手には様々な専門的知識が要求されるため、中小企業が全てを自社で行おうとすることには限界があり、不安の解消やスピードの観点からはあまりお勧めできません。したがってノウハウを持った外部組織を積極的に活用していくことをお勧めします。JETROや中小機構等の公的機関もあります。また場合によっては公的な補助金を受けられる場合もあります。

PAGE TOP